フェンシングを始める前に多くの家庭が気にするのが、「結局3年でいくらかかるのか」という点です。月謝だけを見ると判断を誤りやすく、実際は入会金・用具・大会参加費・協会登録料・遠征費まで含めて考える必要があります。
この記事では、フェンシングの3年総額を5つのパターン別に完全内訳で整理し、節約術・教室選びのコツ・家計に与える影響まで、保護者が知りたい情報を網羅的にまとめました。
まずは4つの費用カテゴリに分けて考える
フェンシングの費用は、大きく次の4つに分類できます。
- 毎月かかる費用: 月謝、施設利用料、追加レッスン
- 最初にかかる費用: 入会金、シューズ、最低限のウェア
- 続けるほど増える費用: 協会登録、大会参加費、遠征費
- 購入を検討する費用: 用具一式(マスク・ジャケット・剣など)
この4つを分けて考えると、必要以上に高く見積もったり、逆に甘く見積もったりしにくくなります。
3年間の費用感を5パターンで比較
教室ごとの差はありますが、「用具レンタルの有無」「大会への参加度」「個人レッスン追加の有無」で費用は大きく変わります。以下、代表的な5パターンを整理します。
パターン①: 趣味・楽しみ中心(最安)
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 月謝(週1・3年) | ¥396,000 |
| 入会金 | ¥11,000 |
| 用具費 | ¥0(レンタル) |
| 協会登録・大会参加 | ¥0 |
| 補助用品(シューズ・靴下等) | ¥10,000 |
| 合計 | 約¥417,000 |
パターン②: 趣味+たまに試合
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 月謝(週1・3年) | ¥396,000 |
| 入会金 | ¥11,000 |
| 用具費 | ¥0(レンタル) |
| 協会登録(3年分) | ¥12,000 |
| 大会参加費(年3大会・3年) | ¥18,000 |
| 遠征費(都内のみ) | ¥6,000 |
| 補助用品 | ¥15,000 |
| 合計 | 約¥458,000 |
パターン③: 途中から本格的に
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 月謝(週1→週2に増加・3年) | ¥540,000 |
| 入会金 | ¥11,000 |
| 用具一式購入(2年目) | ¥80,000 |
| 協会登録(3年分) | ¥15,000 |
| 大会参加費(年6大会・3年) | ¥54,000 |
| 遠征費(都内+関東) | ¥30,000 |
| 補助用品 | ¥20,000 |
| 合計 | 約¥750,000 |
パターン④: 競技志向(推薦進学目標)
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 月謝(週2・3年) | ¥576,000 |
| 個人レッスン(月2回・3年) | ¥216,000 |
| 入会金 | ¥11,000 |
| 用具一式(本格的) | ¥120,000 |
| 協会登録(3年分) | ¥15,000 |
| 大会参加費(年10大会・3年) | ¥90,000 |
| 遠征費(関東+地方) | ¥60,000 |
| 補助用品 | ¥30,000 |
| 合計 | 約¥1,118,000 |
パターン⑤: トップ選手志向(全日本目標)
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 月謝(週3・3年) | ¥792,000 |
| 個人レッスン(週1・3年) | ¥324,000 |
| 入会金 | ¥11,000 |
| 用具一式(高級品) | ¥200,000 |
| 協会登録・各種登録 | ¥30,000 |
| 大会参加費(年15大会・3年) | ¥135,000 |
| 遠征費(全国・海外含む) | ¥150,000 |
| 補助用品・トレーニング費 | ¥80,000 |
| 合計 | 約¥1,722,000 |
ポイントは、月謝だけで総額は決まらないということです。特に子どもの場合は成長によるサイズ変更があるため、用具の買い方が家計に与える影響が大きくなります。
年別の費用シミュレーション(パターン②・週1・たまに試合)
| 項目 | 1年目 | 2年目 | 3年目 |
|---|---|---|---|
| 月謝 | ¥132,000 | ¥132,000 | ¥132,000 |
| 入会金 | ¥11,000 | - | - |
| 用具費(レンタル) | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
| 協会登録 | ¥4,000 | ¥4,000 | ¥4,000 |
| 大会参加費 | ¥6,000 | ¥6,000 | ¥6,000 |
| 遠征費 | ¥2,000 | ¥2,000 | ¥2,000 |
| 補助用品 | ¥8,000 | ¥4,000 | ¥3,000 |
| 年合計 | ¥163,000 | ¥148,000 | ¥147,000 |
1年目がやや高く、2〜3年目で落ち着くのが一般的な費用パターンです。
費用が上がりやすいポイント
1. 用具を早く買いそろえすぎる
フェンシングは見た目以上に用具点数が多い競技です。剣、マスク、ジャケット、グローブ、プラストロン、シューズ等を一式でそろえると、¥80,000〜¥150,000になります。
始めた直後は、以下が見えていません:
- 本当に本人が続けたいか
- どのくらいの頻度で通うか
- 大会を目指す段階に入るか
最初から一式購入より、レンタルで数カ月見てから判断する方が無理がありません。実際、リッツの生徒さんの半数以上は3年経ってもレンタルのみで運用しています。
2. 大会参加を増やす
大会に出始めると、登録料・参加費・交通費が少しずつ増えます。これは悪いことではなく、競技として伸びている証拠でもあります。ただ、最初の想定に入れていないと「こんなに増えるのか」と感じやすい部分です。
大会参加費の内訳例: - 東京都選手権: ¥2,000〜¥3,000 - 関東選手権: ¥3,000〜¥4,000 - 全国大会: ¥3,000〜¥5,000 + 遠征費 - 海外大会: ¥10,000〜¥30,000 + 渡航費
3. 個人レッスンを追加する
通常クラスに加えて個人レッスンを入れると、成長速度は上がりやすい一方で費用も増えます。受験や大会前など、目的がはっきりしている時期に絞るとバランスを取りやすくなります。
個人レッスンの相場: - 30分: ¥3,000〜¥5,000 - 60分: ¥5,000〜¥10,000 - 月4回追加で: ¥12,000〜¥40,000
4. 成長による用具サイズ変更
子供の場合、1年で10cm以上身長が伸びることも。購入していた用具が使えなくなると、2年目以降にも¥30,000〜¥50,000の再購入費が発生。レンタル制度があれば、このコストは発生しません。
5. 交通費の累積
週1回通学の場合、往復¥400×4回×12ヶ月=¥19,200/年。3年で約¥58,000。意外と見落とされがちですが、確実に発生する費用です。
費用を抑えやすい教室の選び方
3年間の総額を抑えたいなら、次の順番で確認するのがおすすめです。
1. 用具レンタルが無料か(最重要)
- レンタル有料の教室: 月¥3,000 × 36ヶ月 = ¥108,000
- レンタル無料の教室: ¥0
- 差額: 10万円以上
この差は3年で新車のタイヤ代相当です。
2. 月謝が公開されているか
- 「問い合わせ」表記の教室は、月謝が相場より高い傾向
- ホームページで全額公開されている教室の方が安心
3. 入会金・登録料の説明が明確か
- 入会金¥11,000が相場
- それより高い場合は理由を確認
- 入会金0円キャンペーンも要チェック
4. 大会出場が任意か
- 強制参加の教室は、大会費が固定支出に
- 任意参加なら、家計に応じて調整可能
5. 兄弟・家族割引制度があるか
- 2人目半額・3人目無料の教室もあり
- 親子で通う場合の割引も確認
6. 冷暖房費・設備費の有無
- 隠れた追加費用がないか確認
- 「月謝以外は一切不要」が理想
家計への影響を最小化する5つの戦略
戦略1: 月謝が少し安いより、用具レンタルが整っている教室を選ぶ
フェンシングはここが他の習い事と違います。月謝¥1,000の差より、用具レンタル無料の方が総額で圧倒的に有利です。
戦略2: 最初の半年はレンタル中心で様子見
続くかどうか見極めてから、購入を検討する方が失敗が少ない。
戦略3: 大会参加は本人の意思が固まってから
強制的に出場させると、逆にモチベーション低下のリスク。
戦略4: 家族割引・兄弟割引を活用
兄弟姉妹・親子で通う場合は、必ず割引制度を確認。
戦略5: 年会費・冷暖房費のない教室を選ぶ
「月謝以外は一切不要」の教室なら、予算管理が容易。
こんな家庭は総額を抑えやすい
- 週1回から始める
- 最初の半年はレンタル中心
- 大会参加は本人の意思が固まってから
- 兄弟や親子で通う場合は制度を確認する
- 用具の早期購入を避ける
逆に、最初から大会志向で個人レッスンも多く入れる場合は、3年総額は上振れしやすくなります。それでも、本人の本気度と合っていれば十分意味のある投資です。
リッツの場合の費用透明性
リッツフェンシングアカデミーでは、通常レッスンでも体験でも用具レンタルが無料です。つまり、最初の段階で「本当に続けるか分からないのに一式購入」という形になりにくく、スタート費用を抑えやすくしています。
リッツの料金構造(2026年4月時点)
- 入会金: ¥11,000
- 子供月謝: ¥11,000
- 中高生月謝: ¥12,000
- 大人月謝: ¥13,000
- 用具レンタル: 完全無料
- 冷暖房費: なし
- 設備費: なし
- 兄弟姉妹割引あり
料金の目安は 料金・月謝 にまとめていますが、総額を考えるときは次の順で見ると分かりやすいです。
- まずは月謝
- 次に入会時費用
- 最後に、続けたくなった時の大会・個人レッスン
この順で考えると、判断がかなりしやすくなります。
他の習い事との費用比較(3年間総額)
| 習い事 | 3年総額の目安 |
|---|---|
| スイミング | ¥300,000〜¥450,000 |
| ピアノ(個人レッスン) | ¥350,000〜¥600,000 |
| 学習塾(小学生) | ¥400,000〜¥800,000 |
| フェンシング(趣味) | 約¥440,000 |
| サッカー(民間クラブ) | ¥350,000〜¥500,000 |
| 英会話(グループ) | ¥300,000〜¥500,000 |
| バレエ | ¥500,000〜¥900,000 |
フェンシングは他の習い事と大差ない費用感で始められます。「お金持ちの子供しか続けられない」という誤解は、実データで解消されます。
まとめ
- フェンシングの3年総額は、月謝だけでなく用具と大会費で差が出る
- 趣味レベルなら約¥440,000、競技志向なら¥700,000〜¥1,700,000
- 最初から一式購入より、レンタルで始める方が失敗しにくい
- 費用を比べる時は「月謝」「初期費用」「継続費用」「用具」の4つに分けると見やすい
- 教室選びでは、料金公開とレンタル制度の有無が特に重要
- 他の習い事と大差ない費用感で、希少性の高いスキルが身に付く

