「フェンシングってダイエットになりますか?」「子供の運動不足解消になりますか?」という質問をよくいただきます。結論から言うと、フェンシングは 短期で体重だけを落とす運動 というより、続けることで体の使い方が変わりやすい運動 です。
つまり、ランニングのように単純な消耗を目的にするより、姿勢・脚の使い方・集中力を含めて整えていくタイプの運動と考えると分かりやすいです。子供にとっては成長期の体力づくり、大人にとっては姿勢改善と運動習慣という側面があります。
リッツフェンシングアカデミーは5歳〜大人まで対応していますが、中心となるのは子供向け指導です。この記事では、子供の体力面の変化を主軸に、大人にも当てはまる体の使い方の話を整理します。
体重だけを目的にするとズレやすい
フェンシングは常に走り続ける競技ではありません。止まる、探る、踏み込む、戻るを細かく繰り返します。そのため、
- 1回で大量に汗をかくことだけを期待する
- 数週間で一気に体重を落としたい
という目的だと、イメージとのズレが出ることがあります。
一方で、次の変化は起こりやすいです。
- 下半身の安定感
- 前後移動のキレ
- 体幹の意識
- 姿勢の改善
運動強度の性質
フェンシングは有酸素運動と瞬発運動のハイブリッド。
- 構えている時間は低〜中強度
- 踏み込み・攻防の瞬間は高強度
- インターバル運動に近い性質
単純な消費カロリー競争ではなく、動きの質 を育てる運動として捉えると、続けやすくなります。
子供にとっての体力づくり効果
成長期に育てたい要素
小学生〜中学生の成長期に身に付けたいのは、次のような能力です。
- バランス感覚(体を止める・切り返す)
- 空間認識(距離を読む)
- 瞬発力(必要な時に素早く動く)
- 持久的集中力(長い時間集中し続ける)
- 体幹(姿勢を保つ)
フェンシングは、これらをまとめて使う競技です。ただ走る・ただ泳ぐとは違い、頭で考えながら体を動かす ので、運動神経が全体的に整いやすいと考えられます。
姿勢への影響
背筋を伸ばし、顔を上げて相手を見続けることが基本。猫背だと動きづらいため、子供の姿勢の意識が自然と育ちやすいです。
- 肩甲骨を寄せる
- 頭を立てる
- 体幹で支える
学校の授業中の姿勢、通学時のリュックの背負い方にも影響が出やすく、「最近姿勢が良くなったと言われた」 という保護者の声は多くあります。
運動不足の子にもなじみやすい
チームスポーツのように大人数で走り回ることが苦手な子でも、
- 少人数で一人ずつ見てもらえる
- 自分のペースで始められる
- 相手との駆け引きが思考の楽しさになる
ため、運動に苦手意識があった子が続くケースもあります。
フェンシングが「続けやすい運動」になりやすい理由
ダイエットも子供の運動習慣も、強度より 継続 の方が大切です。フェンシングは毎回相手がいて、同じ動きの繰り返しだけになりにくいため、飽きにくい面があります。
続けやすい理由:
- 毎回、駆け引きがあって単調になりにくい
- 運動だけでなく頭も使う
- 少人数の場で集中しやすい
- 上達が目に見えやすい
- 汗をかく前に頭を切り替えられる
「運動のために運動する」のが苦手な方には、フェンシングは相性が良いことがあります。
体のどこに変化が出やすいか
下半身
前後の移動が多いため、太もも、お尻、ふくらはぎの使い方が変わりやすいです。特に、ただ歩くだけでは出にくい「止まる」「踏み込む」感覚が入ります。
使われる主な筋肉:
- 大腿四頭筋(太もも前)
- ハムストリング(太もも裏)
- 大臀筋(お尻)
- 内転筋(太もも内側)
- ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)
体幹
上半身がぶれすぎると打突も防御も安定しないため、自然と体幹の意識が高まります。
- 腹筋(腹直筋・腹斜筋)
- 背筋(脊柱起立筋)
- 深層筋(インナーマッスル)
姿勢
フェンシングでは、顔を上げて相手を見続けることが重要です。猫背のままだと動きづらいため、結果として姿勢への意識が出やすいです。
- 肩甲骨の引き寄せ
- 背中の筋肉の活性化
- 腹圧の高まり
上半身
剣を持つ腕・肩は、一定の負荷を受け続けます。
- 二の腕(上腕)
- 肩の周辺
- 背中
左右非対称な運動 なので、反対側のストレッチでバランスを取ることが推奨されます。
他の運動との違い
ランニングとの違い
ランニングは消費が分かりやすい一方で、単調さを感じる方もいます。フェンシングは消費量の分かりやすさより、集中しているうちに運動している 感覚に近いです。
| 項目 | ランニング | フェンシング |
|---|---|---|
| 運動タイプ | 有酸素中心 | 有酸素+瞬発の複合 |
| 楽しさ | 個人差 | 対人で飽きにくい |
| 頭の使用 | 少 | 多 |
| 関節負担 | 膝・足首 | 膝・股関節 |
| 季節影響 | 大 | なし(屋内) |
筋トレとの違い
筋トレは狙った部位に効かせやすい一方で、対人の面白さはありません。フェンシングはゲーム性があるため、運動を習慣化しやすい方がいます。
球技との違い
球技は人数や場所の条件が必要になりがちですが、フェンシングは比較的少人数で始めやすく、集中しやすいのが特徴です。
ヨガ・ピラティスとの違い
- ヨガ・ピラティス: 姿勢改善・柔軟性向上、瞑想要素
- フェンシング: 姿勢改善+瞬発力+対人
組み合わせ として、ヨガ+フェンシングの相乗効果を狙う方もいます。
体の変化を目的に始めるなら意識したいこと
- 週1回でもまず継続する
- 体重より、姿勢や動きやすさを見る
- 食事を極端に乱さない
- 最初の3カ月はフォームに集中する
- 睡眠をしっかり取る
- 水分補給を忘れない
この6点を意識すると、フェンシングの良さを活かしやすくなります。
気をつけたい落とし穴
- 運動後の食べ過ぎ: 頑張った分ご褒美で食べすぎると帳消し
- 無理な継続: 週3回以上を急に始めると膝や股関節を痛めやすい
- 短期目標: 3ヶ月で結果を出そうと焦ると挫折
- フォーム軽視: ガンガン動くだけでは姿勢改善にならない
年代別の体の変化の出方
子供(5-12歳)
成長期の基礎体力・姿勢・バランス感覚。一生続く運動の土台を作る時期。
中高生(13-18歳)
部活・勉強との両立で運動不足になりがち。ストレス発散と集中力リセットの効果が大きい。
20-30代の大人
体型維持・姿勢改善。デスクワークで固まった体のリセットに。
40代以上
基礎代謝が下がり始める時期。下半身・体幹を使う運動は代謝維持に有効。
リッツで始める場合
リッツフェンシングアカデミーは子供向け指導が中心ですが、大人のクラスも用意しています。どの年齢でも、まずは安全に、無理のない強度から始めます。最初から追い込みすぎるよりも、
- 動きを覚える
- 楽しいと感じる
- 通う習慣を作る
ことを重視した方が、結果的に運動としても長続きしやすいからです。
クラス例
- 子供クラス: 5歳〜小中学生対応
- ジュニア強化クラス: 試合志向の子向け
- 大人クラス: 趣味・健康目的で大人にも
よくある質問
Q1: 子供の運動不足解消に良い?
A: はい。体幹・姿勢・バランスを同時に使うので、体全体の運動になります。
Q2: 週何回通うのが理想?
A: 週1-2回が続けやすい。週3回以上は試合志向・上級者向け。
Q3: 体型の変化はいつ頃から?
A: 個人差が大きいですが、週1回の継続で半年程度 で姿勢や体の使い方の変化を実感する方が多いです。
Q4: 食事制限と組み合わせるべき?
A: 過激な食事制限は逆効果。特に成長期の子供はしっかり食べることが前提です。
Q5: 大人が始める場合の注意は?
A: いきなり強度を上げすぎないこと。最初はフォーム中心に、徐々に強度を上げていきます。
まとめ
- フェンシングは「短期で痩せる」より「続けて体が変わる」運動
- 下半身、体幹、姿勢に変化が出やすい
- 対人の面白さがあるため、飽きにくい
- 子供の体力づくり・成長期の運動としても有効
- 大人も姿勢改善・運動習慣として活用できる

